
須佐之男命とは
荒ぶる力だけでなく、災いを越え、守る力へ変えていく神。八岐大蛇を退けた物語とともに、厄除けや困難を切り拓く願いに重ねられてきました。
海と嵐をめぐる、力強い神
須佐之男命は、天照大御神の弟神として『古事記』『日本書紀』に登場します。激しい感情と行動力を備えた御姿は、人の心にある弱さと強さの両方を映すように語られています。
八岐大蛇を退けた物語
出雲へ降った須佐之男命は、八つの頭を持つ八岐大蛇に苦しむ家族と出会います。知恵と勇気をもって大蛇を退け、その尾から現れた剣を天照大御神へ献上したと伝えられます。
荒ぶる力が、守る力へ変わる
大きな力は、向ける先によって災いにも守りにもなります。須佐之男命の物語は、内にある激しさを、大切なものを守る勇気へ変える道を伝えています。
悪い流れを断ち、もう一度前へ進みたい。その願いに、力強く寄り添う神です。
ちょっと面白い話。大蛇の尾から現れた剣
八岐大蛇の尾から現れた剣は、天叢雲剣と呼ばれ、のちに草薙剣として三種の神器の一つに数えられます。怪物退治の物語が、皇室に伝わる宝剣の由来へつながっているのです。
須佐之男命は、荒々しい力だけを象徴する神ではありません。その力を八岐大蛇から人々を守るために用いた物語は、心の内にある強さを、誰かを傷つけるためではなく、守り抜く力へ変えていく尊さを伝えています。
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